4.ホテル編
彼はその後店主としばらく何事かを相談し、いくつかの道具を購入したみたv
い。その間、私は店内の離れた場所で彼を待たされる。店にいた男性達は、私
を穴が空く程見つめている。カーテンで仕切られた向こうで何があったのかは、
みんな分かっているはず。だって、音は全て聞こえてしまうのだから…。
「何か欲しいものはあった?」
彼に急に話し掛けられて、驚く。いつのまにか私の近くに戻ってきていた。
じっと身を固くして俯いていたので気付かなかったの。
「う、ううん」
慌てて首を振る。そんな、私が可笑しくて堪らないといった風に彼は笑った。
「じゃ、いこうか?」
どこへ?と聞く私の瞳をかわして、肩を抱き、店の外へ出る。
悪戯を思い付いた子供の様に、楽しそうにしている彼に、それ以上聞けず、
手を繋いで歩く。この辺は有名なホテル街で、すれ違うのもみんなカップルば
かり。その人達の様子を「あれは不倫だな」とか、「援助交際かなぁ」とか言
っている。自分の事は棚に上げて、はしゃぐ彼が可愛らしく思えて、つい笑っ
てしまう。
「お、ここだ、ここだ」
「え」
思わず足がすくむ。それは前にも1回来た事がある。SMホテルとでもいうの
だろうか?前回は知らずに入ったけれど…。
…。
「どうしたの?」
部屋に入っても固くなっている私に彼はいった。
「だって、恐い」
「前に来た時は面白がってたじゃない?」
「だって…」
前は知らずに入ったし、見るもの全てが珍しく面白かった。一つ一つの道具
について彼に説明して貰った。その後、何をされるのかも知らずに。よく考え
てみれば、前から彼は知っていたのかもしれない。彼にはよく「しっかりして
る感じなのに、時々びっくりするくらい信じやすくて、お人好しの面があるん
だよなぁ」って言われる。百戦錬磨の彼からすれば、私くらい騙しやすい女は
いないのかな。
「大丈夫、ともこの身体を傷つけるようなことはしないよ」
私を抱き寄せ、長い接吻。彼が今まで私に注いでくれた愛情、優しさ。そん
なことが思い出される。あれが全て嘘と言うなら、どの道私には失うものなど
無い。彼の望む事なら、何でも叶えたい。
「バスルームで待ってるよ」
彼は部屋に私を残し、何かを用意しながら、バスルームに消えた。私は服を
脱ぎ、裸になる。ふと、鏡に写る自分の姿に見とれる。特に美人な訳でも、ス
タイルがいい訳でも無い。でも、前の私とはずいぶんと変わった。自分でいう
のも変だけれど、彼の言うとおり、いやらしい体つきになったと思う。そして、
生き生きしている。彼には「吸い取られてる」といわれている。SEXだけで
なく、住むところ、食べるもの、着るものに至るまで、彼はなにくれとなく、
私の生活に気を配ってくれる。知り合った時、疲れきっていた私に、植物に水
を与える様に優しさを降り注いでくれた。いったい何が目的でこれほどまでに
私を大切にしてくれるのか分からず、不安になる時すらある。
バスルームにはいると既にバスタブにはお湯が張ってあり、ふんわりと暖か
かった。彼は洗面器に何か用意をしているようだった。振返ると、その手には
大きな注射器。何に使うのかは直ぐ分かる。
「い、いや」
「この前はイチジクだったけど、中途半端だとかえって汚れるらしいから、今
度は本格的だろ」
「いや、お願い」
「でも、今夜こそともこのお尻の穴でするよ、その時恥かしい思いをするけど
いいの?」
「あ、いやぁ」
「ほら、お尻出して」
促されるまま浴室の床に四つん這いになる。
「もっとお尻を突き出して」
頭の方を下げ、グッとお尻を持ち上げる。お尻の穴に何かクリームのような
ものを塗り、指をゆっくりと入れられる。ここまでは今までも何度もされてる
けど…。更になにか細いものが入ってきた。やわらかくて、…何だろう?覗い
てみるとさっきの注射器の先にゴムのストローのようなチューブがつけられて、
それが私のお尻に続いている。
「注射器を直接差し込むと先が折れたりして危ないらしいよ、何でもプロに聞
いて見るもんだね」
深く差し込んで、それを軽く抜き差しする。
「あ、あ、あ」
「まだ、感じるところじゃないよ」
浣腸液がお腹に入ってきた。暖かいものがジワッっと入ってくる。
「まだ、つらくないでしょ?我慢が効くようにぬるま湯で薄めたから、あと半
分だ」
「はぁ、もうダメ…」
「だめだよ、なるべく我慢しないと、完全に出切らないと、何度もつらい思い
をする事になるからね」
やっと、全てが入れられた。お腹がパンパンになり、ゴロゴロいっている。
もう、今にも堰を切りそうなのを、必死で我慢する。息が荒くなり、全身鳥肌
が立つ。
「パパ、つらい…」
「いい子だから我慢するんだよ」
彼は私を抱きしめ、身体をさすってくれる。私はその腕に、後が付きそうな
くらいギュッとつかまり、込み上げてくる便意を必死でこらえる。前は殆ど我
慢が出来ず、結局、浣腸液だけが出てしまった。今度は量から考えてもそれだ
けでは済まない。彼にそんな汚い物を絶対見られたくない、そういう気持ちの
どこかで、逆に醜いものを見せてしまって、全てを許されたい、という甘い疼
きのようなものも感じている。そして、そんなことを考える余裕も無くなる程
の便意が襲ってきた。
「はぁ、はぁ、ううぅ、はっ、はぅぅ」
「いっぱい我慢すれば、沢山うんちが出て、一度でお腹が綺麗になるからね」
…どれくらいの時間がたったのかしら、20分?10分?それともたった5分くら
い?でも、もうダメ。
「パパ、パパ、ごめんなさいっ、もう、もうっでちゃうっ」
「うん、頑張ったね、立てる?」
なんとかヨロヨロと立ち上がり、彼に支えられてなんとかトイレに辿り着く。
便座に座るとシャワートイレの防臭機能がブーンと音を立てる。
「あぁ、お願い、ドアを閉めて…」
「全部見せて」
「そんなのいやっ」
限界をとうに超えているのに、どうしても彼の前では出せない。
「大丈夫だから、全部見せて」
私の方に屈み込みキスをしてくれる。それを合図に私は彼に全てを晒した。
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