第1回
稔は、松林の中をゆっくりと車を走らせていた。
松の樹海の奥、もっとも見晴らしのよい高台にポツンと別荘がたっている。
稔は、この別荘の別荘番をしている。
別荘の主人は、大企業の社長で、稔は、雇われ管理人。
稔が車を止めると、前庭の片隅にこしらえた囲いの中から、稔を姿を認めた
ヤマトが猛然と吠え出した。
囲いの金網に前脚をかけ、全身で主人を迎え、悦びをあらわしている。
ヤマトはドーベルマンの成犬だ。
立てば前脚が稔の肩にとどくほどもある。
先程すれ違った女にヤマトをけしかける風景が、稔の脳裏にふとよぎった。
「お願いッ、許して……こわいッ……」
追いつめられた女は、真っ蒼になって悲鳴をあげる。
「跪け!」
「お、お願いッ、犬をおとなしくさせて……」
跪きながら女は脅えに引き痙った眼差しを稔に向ける。
上に羽織っていたTシャツはすでに噛み千切られ、剥き出しの肩や太腿の
白い慄が生々しい。
ヤマトは威圧的な唸りを上げて、女のまわりをまわっている。
「その赤い水着を脱いで素っ裸になりな。嫌ならヤマトに食い千切らせるぜ」
女は恐怖と羞恥に美貌をクシャクシャにしながら水着を脱ぎ、裸になる。
かたちのよい乳房が脅えにしこって波打っている。
太腿の間では、柔らかそうな恥毛がそそけ立っているようだ。
ヤマトも女の放つ匂いに魅かれたように黒い鼻の頭に汗をかいている。
その鼻面をわななく白い腰にすり寄せはじめた。
「こっちに尻を向けて四つん這いになれ!」
女は魂を抜かれたように命令に従う。
「股を広げるんだ」
「ああッ……ゆるして……」
泣きながら女は股をくつろげて、そこに挟み込まれている女陰唇を曝す。
「ヤマト、舐めてやれ!」
ヤマトは待ちかねていたように鼻を低くしてすり寄り、しばらくクンクンと
あたりを嗅ぎまわっていたが、やがて長い舌を出す。
「ヒィーッ……い、いやぁぁ……」
魂消えるような悲鳴とともに、女は前につんのめる。
真っ白な双臀がガクガクと慄える。
「しっかり腰を立てて応えるんだ」
稔は女の細頸に犬の首輪をかけて、崩れそうになる身体を引き起こす。
女は泣きながら背筋をうねらせ腰をよじる。
ヤマトの息づかいが荒くなる。
「犯せ、ヤマト!」
ヤマトが悦びの声をあげて、毛深い体を女の身体に乗せ上げる。
「ヒィーッ」
稔はライフルを肩にして車を降りた。
パンツの前を硬くふくれあがらせていた。
「どうだヤマト、お前も雌がほしいだろう」
囲いに歩みよって手をヤマトに舐めさせながら稔は言った。
その時、家の中でさかんに電話のベルが鳴っているのが耳に入った。
-つづく-


