第62回
次の夜、千枝は黒河と一緒に帰ってきた。
千枝の帰りを今か今かと待っていた和章は、男が一緒なのにがっかりした。
しかし、すぐに好奇心が湧きあがり、壁に耳を寄せた。
『隣の学生とは、もうヤッたのか、千枝』
『うンっ……そんなこと……しません……』
千枝は仁王立ちの黒河の足元にひざまずき、靴下を脱がせていた。
上品なベージュのワンピース姿がすごく似合っていた。
昨日、新聞の勧誘員とまで情を交わした同一人物とはとても思えない。
「じゃあ、フェラぐらいはサービスしてやったのか」
強張った千枝の表情を見下ろしながら、黒河が聞いた。
「し、しません……千枝は黒河さんだけの女です」
千枝の指がベルトにかかる。
「そうかな」
黒河が千枝の艶やかな髪を撫でた。
スラックスを脱がされ、ブリーフのふくらみに千枝がキスをする。
「ああ……昨日は、奥様の中に入ったのね、この子は……」
ピンクの舌がふくらみを這う。
「かみさんとは、ずっとやってないさ」
黒いブリーフが千枝の唾液でベトベトになっていく。
「ああ……昨日は、さびしかったわ」
ブリーフがさげられた。
怒りきったものが、千枝の頬を叩く。
「うそつけ。隣の学生とやったんだろう」
「そんなこと、しません……」
千枝はいきなり、垂れ袋を舐めた。
そのまま、美貌をさげていき、舌先を伸ばす。
「ううっ……」
黒河の腰がブルッと震えた。
「ああ……千枝だけのものよ」
ルージュの光る唇を開き、亀頭を含んでいく。
「本当に、隣の学生とはやってないのか、千枝?」
千枝はペニスを根元まで咥えたまま、かぶりを振った。
「おまえは嘘のつけない女だ。何かやましいことがあると顔に出る」
黒河が上着のポケットから赤いロープを取り出した。
「服を脱げよ、千枝」
「な、なにをするの……」
そそり立つ男塊をしごきながら、千枝が大きな瞳で黒河を見上げた。
「見ればわかるだろう、素っ裸にしておまえを縛るのさ」
早く服を脱げと、千枝を足蹴にする。
「け、蹴らないで……裸になりますから……」
憂いを帯びた瞳を伏せ、千枝はワンピースのジッパーをさげていった。
ハーフカップのブラジャーと、裸に近いヒップ丸だしのパンティだけになる。
どちらも黒河からもらったものだ。
「俺は素っ裸になれって言ったんだぞ、千枝」
いつ見てもセクシーな千枝のランジェリー姿に見惚れつつも、冷たく命じた。
「は、はい」
千枝は小さくうなずき、ブラジャーのホックをはずし、パンティをさげた。
生まれたままの裸身を晒し、黒河にヒップを向けた。
細い両腕を背中にまわした。
-つづく-
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