第55回
「これなんですか?」
ロッカーみたいなドアがならんでいる。
「コインシャワーっていうんです。100円で20分だけシャワーが使える
んです」
「そうなの。ちょっと使ってみようかしら」
千枝は和章に微笑みかけると、一番端のロッカーに入った。
シャワーの音が聞こえ始めた。
千枝さん……裸になっているんだ……。
このドアの向こうで、千枝が、生まれたままの姿になっていると思うと、和章
は全身が熱くなった。
「あっ……」
突然、ふわっとドアが開き、水滴に濡れた千枝の裸身が目の前に出現した。
「いやっ……見ちゃ、だめ……」
千枝は真っ赤になって、大きく開いたドアのノブをつかもうとした。
たわわな乳房が弾んでいる。
乳首のピンクが悩ましい。
ドアは九十度開き、かなり身をのりださないとノブをつかめない。
「あンっ……」
千枝は左手で下腹の茂みを隠し、右腕を伸ばしてノブをつかもうとするが、
素っ裸を恥じらって、なかなかつかめなかった。
和章は目の前の眩しい肢体を、目を大きく見開いて凝視した。
水滴の光る裸身はヴィーナスのようで、官能美に満ちている。
「お願いっ、ドアを閉めてっ」
白い身体をピンクに染めて。千枝が頼んだ。
和章は立ち上がったが、ドアを閉めずに千枝の裸身に迫った。
「い、いや……来ないで……おねがい……」
千枝は美貌を硬張らせ、後ろにさがった。
シャワーの飛沫が、熟れた肢体を濡らす。
「千枝さんっ」
和章は千枝の裸身の放つ濃厚な色香に、もう欲望を押さえきれない。
ジーンズの股間を硬くさせて、飛びかかる。
「だめっ……だめよっ」
千枝は、細い両腕で力いっぱい和章を押しかえした。
熟れた乳房も漆黒の翳りも、手の届く近さで露わになる。
「オッパイ……千枝さんのオッパイ」
和章は我を忘れ、たわわな弾む果実をむんずとつかんだ。
「あうっ……」
食べごろの柔肌に無骨な指が食いこみ、千枝の美貌が歪んだ。
両腕から抗うちからが抜けていく。
和章は両手を使って、千枝の乳房を揉みしだいた。
柔らかく、それでいて弾みかえしてくる感触に、頭がカアッとなる。
「や、やめて……人が、来るわ……」
和章はいったん、千枝のバストから手を離すと、さっとドアを閉めた。
内側からしっかりと鍵をかける。
普段からは想像できない、素早い動きを見せた。
「これで、いいでしょう?」
「お、おねがい……触ったり、しないで……」
欲望で火を噴きそうな目で見つめられ、千枝は怯えと同時に、犯されることへ
の予感に切なく震えた。
-つづく-
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