第27回
(ああ、悔しい……)
潤子の心と身体は、羞恥のなかでのたうちながら、舞い上がっていった。
「そろそろ本番に移ったほうがいいんじゃないか?」
悪魔の囁きが、うつろになった脳裏に忍びこんでくる。
喘ぐような息をこぼした潤子は、身体の向きをかえ、下腹部をまたいだ。
「ほうら、ママがこいつをおまんこにおさめるぞ。見えるか?!」
「ああぁ、いや!」
潤子は悲痛な声をもらし、恥入るように顔を伏せる。
「ママ! もう、いいの……やめてェ!!」
柱にくくりつけられた奈菜の哀切な声をこぼし、首を左右に振る。
潤子は声の方向に目をやった。
悲しげに潤んだ瞳が心配そうにこちらを見ている。
潤子は意を決したように向き直り、そそり立つ男塊に指を添えた。
それから、少し間を置き、そろそろと怒張めがけて腰を沈めていく。
「う、ああぁ……・!」
そびえ立つ硬直が、女肉を巻込むようにして蜜壷に潜りこんでいった。
「ひぃーっ!」
長大なものがめりこんでくる衝撃に、潤子は上半身をのけぞらせた。
「おおっ、相変わらず、よく締まるおまんこだな」
黒河はよく熟れた肉襞がヒタヒタと絡みついてくる快感に奥歯を噛締める。
「自分で動かないと、イカすことはできないぞ。オラッ!」
下から軽く突いた。
「あっ」
朦朧とした意識の中で潤子は黒河の言葉を聞いていた。
そして、ゆっくりと腰を振り始めた。
体内深く突き刺さった肉柱を軸にして、クナクナとヒップを旋回させる。
すぐに熱い情動の塊がせりあがってきて、腰の動きをとめる。
それを見透かしたように、黒河が腰を突き上げる。
「ひっ、いや……あぁぅぅぅ……」
潤子は半身を泳がせ、またいだ両脚でギュウッと黒河の腰を絞めつける。
全身の毛穴が開いて、そこから官美の感覚が噴き出すようだった。
もはや、黒河を追い込むことなど、不可能と思えた。
湧きあがってきた愉悦をこらえようと、キリキリと唇を噛締め耐える。
「ママのここには、別な生き物が棲みついて、それがママを狂わせるんだよ」
いやでも奈菜に聞こえるようにわざと大きな声で言う。
「ああ、そんな……」
潤子は一瞬自分を取り戻して、眉間に悲しみのしわをよせる。
黒河は要所、要所で腰を突き上げて潤子を弄びながら、母娘の様を楽しんだ。
寝ていた体を半身にして起こし、抱きかかえるように座位の体位にかえた。
黒河の背中越しに奈菜の泣き顔が見える。
黒河は潤子の腕を首の後ろにまわさせ、グラグラと揺すりあげる。
「ああぁ、いやっぁ!」
潤子は黒河の首にしがみつく。
娘の前でさえ、男の攻めに応えてしまう自分の肉体が憎くてたまらない。
豊かな乳房の先端を吸われると、疼くような官能が頭を真っ白にさせる。
ズンッと内臓が軋むような一撃を叩きこまれた。
「あっ、あはーっ……」
呪わしい声が喉もとを衝いてあふれでる。
「ほらほら、感じている場合か!次は娘の番だぞ」
悪魔の声が潤子を地獄の底へと叩き落とす。
黒河は蜜壷の肉路を押し広げるようにして、リズミカルに突きあげる。
「あっ、うっ……ううン、あっ……」
潤子はピンク色に染まった顔を上下して、悩ましい喘ぎをもらす。
潤子はもう駄目とばかりに身体を預けてくる。
黒河は潤子を恥ずべき絶頂へと追い込んでいく。
「お前が気をやるってことは、娘のバージンはオレのものだぞ!」
耳もとで意地悪く囁く。
「ひっ、い、いやぁ!」
潤子は泣くような吼えるような声をあげた。
「娘にお前の正体を見せてやりな。ほら、おらっ、イケよ!」
つづけさまに突き上げられ、涙で濡れた潤子の顔が一寸刻みであがっていく。
「あっ、あっ、あっ……ひぃーっ! いやっぁぁ!!」
気がふれたように凄絶に喘ぎ、白い喉をさらして、潤子はのけぞった。
総身を揉み抜かれるような絶頂が痙攣が走りぬけていった。
潤子は二度、三度と身体を震わせて、黒河の胸に崩れ落ちた。
(派手にイキやがって……)
黒河は精根つきはてたように身体を預けてくる潤子を支えながら娘を見た。
柱にくくりつけられた奈菜は、肩を細かく上下に動かし、すすり泣いていた。
黒河は身を起こし、潤子を椅子にグルグル巻きに縛りあげ、目隠しをした。
「ママに見られながらじゃ恥ずかしいだろ」
そう言いながら、奈菜ににじり寄っていった。
-つづく-
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