第25回
奈菜は高校の授業を終えて帰路についた。
電車に乗っている間も奈菜の気持ちは沈んでいた。
最近、母の様子がおかしかったからだ。義父との仲もなにかしっくりこない。
一人、悩んでいるふうだった。
母親に何度も真相を聞こうとしたが、きっかけがつかめずにいた。
憂鬱な想いで電車を降りた奈菜は、まっすぐに自宅に向かった。
すれ違う男達が振り返るほど、奈菜は清楚な美しさをあふれさせていた。
今時の高校生らしくミニスカートにルーズソックス、夏でも白のカーディガン
を身につけている。しかし、外見とは裏腹に17歳の今まで、キスのひとつも
知らないまま育ってきた。
にぎわう駅から住宅街に抜けたとき、一人の男が近づいてきた。
「新見奈菜さんですよね?」
奈菜の写真を見ながら男が名刺を差し出してきた。
見ると、義父と同じ会社の人間と気づき、ちょっとホッとした。
「なにか?」
「実は部長が緊急の出張でシンガポールに行くことになりまして、奈菜さんを
成田まで送る命令を受けて来たのです」
「出張ですか? あの母は?」
「お母さんは先に荷物を届けるために会社に向かいました。さっ急いで」
少し離れたところに白いベンツが止まっていた。
後部座席に奈菜を乗せ、静かに走りだした。
見慣れた風景を後にして、どんどん郊外へと走っていくにつれ、心細くなった
その時、男の携帯電話がなった。
「はいっ、はいっ、わかりました」
それだけ言うと電話を切った。
「ちょっと、お母さんが社のマンションにいるらしいから拾っていこう」
クルマを巧みに操り、マンションの駐車場のとめ、エンジンをきった。
「さっ、一緒に行こう」
本当に母がいるのか不安になりながらもエレベータに乗り込んだ。
「どうしたの? 私の顔に何かついているかい?」
男に言われて、奈菜はあわてて目を伏せた。
そのしぐさがとてもかわいく、黒河の加虐心をかきたてられていた。
肩まで真っ直ぐに伸びたストレートの黒髪からシャンプーの香りが漂う。
これから、この素晴らしい若々しい肉体を頂だいするかと思うとたまらない。
(こんなところにママがいるのかしら?)
不審に思いながらも、玄関で奈菜は、女物の靴がきちんと揃えておいてある
のを見つけた。母のヒールだった。
(この男の言うことは嘘ではなかった。ママはこの家にいるんだわ)
一刻も早く、母に会いたかった。
広いリビングに通された。
「あの、母は?」
不安が手にとるように感じられる口調だった。
「そんなに、お母さんに会いたいかい?」
先ほどまでの紳士的態度とは違っていた。
全身を舐められるような視線にゾッとしながらも、奈菜は小さくうなずいた。
「そんなに会いたいなら、仕方ないな……この奥の部屋いるよ」
黒河は、奈菜の表情をうかがいながら、ベットルームを指さした。
奈菜は恐る恐る指差された部屋に向かって歩いていった。
そして、その部屋の戸を開けた直後に凍り付いた。
柱にくくられた全裸の母が頭を垂れていた。
「ま、ママ?」
何が起こっているのか頭のなかで整理できず、奈菜は唖然とした。
頭を持ち上げた母と視線が合った。
母の潤んだ瞳から涙があふれ、頬へとつたい落ちた。
母の涙を見て、一瞬、頭のなかが真っ白になった。
「ひどい、ひどいわ!」
泣き顔になって、母のほうに歩みよる。
そこを黒河に腕を掴まれ、引き止められた。
奈菜は目をキッと吊り上げて、黒河をにらみつけた。
「母に何をしたの……何をしたのよぉ!」
黒河は、無言のまま、奈菜の腕を後手にねじりあげた。
「いっ、いたい! 離してよ!!」
抵抗する奈菜を床に組み伏せ、手首をネクタイを使って縛りあげた。
必死になって身をよじり、振りほどこうとする奈菜をベッドの上に転がした。
ミニスカートがめくりあがり、太腿の奥の白い布地が一瞬のぞいた。
艶のあるストレートの黒髪を鷲掴みにして、顔を引き上げる。
「教えてやるよ。おまえのママは、こうやって縛られて犯されるのが好きなの
さ。今も、これからどうされるか期待に胸を膨らませているんだ」
「うっ、嘘だわ。嘘、うそ!」
「お前の気持ちはわかるよ。ママがそんな女だと信じたくない乙女心はな。
でも、現実は違うんだ! 今もおまんこを濡らしているのさ」
「いっ、いやぁぁ!」
淫らな四文字を聞いただけで寒気がする。
「ママはな、虐めてやると、いい声でよがり泣くぞ。お前はどうかな?」
黒河は、カーディガン越しに胸もとをつかんだ。潤子に見せつけでもするよう
に、張りつめたふくらみをヤワヤワと揉みしだく。
「い、いやっ!」
「いいオッパイしてるじゃないか。プリプリしてるぞ」
懸命に胸をよじる奈菜を押え込んでいやらしく揉んだ。
「や、やめてぇ……」
その時、潤子の悲鳴にも似た声が、部屋に響いた。
「娘には手を出さないで。お願いですから……」
潤子は涙で濡れた顔をあげて、哀願してくる。
「そうか、そんなに娘のバージンが大事か。もっともバージンだったらな」
「はいっ。私はもうどうなっても構いません。でも、娘だけは、お願い」
潤子は柱にくくられた身体を乗り出すようにして、訴えてくる。
「それほど言うのなら、お前にチャンスをくれてやろう」
黒河は奈菜から離れ、潤子の顎に手を添えて、しゃくりあげる。
「娘の見ている前でオレとセックスしろ」
潤子の表情が強張り、いやいやをする。
「そして、お前が先にオレをイカせることができたら、娘には手をださない。
どうだ、簡単なゲームだろ」
どう答えていいかわからないといった様子の潤子に追討ちをかける。
「そうか。できないなら、仕方ないな……」
ベッドに向き直り、奈菜の肩に手をかけて、これ見よがしに抱きしめる。
シャンプーの香る黒髪に顔を埋めて、いやらしい鼻音をたてて吸い込む。
「わ、わかったわ……だから、やめてください」
潤子は悲痛な声で叫んだ。
黒河は立ち上がり、潤子を柱から解き放った。
その代わりに娘を立たせ柱にくくりつけた。
ロープでくびだされた胸が若々しい色気をにじませる。
すぐにでも犯したいのをこらえて、黒河は潤子のほうに歩みよっていった。
-つづく-
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