第10回
目を覚ますと千枝は自分の部屋のベッドに素っ裸のままで寝かされていた。
サイドテーブルには、バックが無造作に置かれ、カギが床に落ちている。
時計の針は、午後4時になろうとしていた。
手首に残っている鎖の跡が、昨日の出来事を物語っている。
(あぁ、やっぱり夢じゃなかったのね……)
悪夢であってほしいとの思いも虚しく消え去った。
身体を起こすと節々に痛みが残っている。
太腿からふくらはぎにかけて、重もだるい感じがする。
やっとのおもいで浴室に入った。
いつもより熱つめのシャワーを浴びる。
見知らぬ男たちの匂いを消そうと石鹸を強く素肌にこすりつける。
泡だらけの乳首に指が触れると「アン」と甘い声がもれた。
昨日、何度も高波にさらわれた切ない疼きが蘇ってくる。
石鹸ですべりのよくなった乳房を揉み上げてみる。
「あっ」
思わず声が漏れた身体の奥からジュンとなにかが湧きだしてくるのがわかる。
千枝の手が乳房をゆっくりバストを揉み混む動作に変わっていった。
「はぅ」
いつまにか内腿をすり合わせていた。
千枝の右手はヘソをとおり、恥毛をとおって股間で遊んでいる。
「ああぁっ」
乳首は石のように硬く勃起している。
指ではさみ、コリコリとまさぐる。
シャワーで濡れた繊毛の感触を楽しんだ後、指が沈みこんでいった。
股間から溢れだした蜜が中指を包み込む。
「あぉっ」
首が悩ましげにくねり身体がそれに合わせてしなる。
「あああぁっ」
大きな声がもれると千枝はもう立っていることができずに床に崩れた。
肩を震わせ、息使いが荒くなったがまだまだ千枝の官能はおさまらない。
痛いほど乱暴に乳房を揉みあげる。
「あああぁぁ」
千枝の脳裏に浮かぶのは昨日の出来事だった。
突然、見知らぬ男に攫われ、鎖で繋がれた屈辱の記憶。
抵抗することもできずにされるがままだった。
薬のせいとはいえ、絶叫するほどの官能を感じてしまっていた。
それまで味わったことのない絶頂感だった。
「はぁン」
千枝の指が二本に増えていた。
蜜壺へのひと突きごとにクチュグチュという卑猥な音を響かせた。
指のピッチが速まる。手のひらがクリトリスに擦れる。
「あっあっ」
千枝はひときわ大きく吠えた。
ヅボヅボと出し入れする指はもうびっしょりと濡れている。
深く突き入れると千枝の身体が弓なりに反り返った。
凌辱者の肉棒の熱さまでが生々しく蘇ってくるようだった。
「あっ。イクッ」
千枝の身体が極限までのけ反った。
ピクッピクッと痙攣するように震えた。
吐きだすように息をつくとドッと倒れ混んだ。
見知らぬ男に犯されていることを思い出しながら、自らの指で絶頂に達した。
-つづく-
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